華麗なるジュエリーの世界:京都文化博物館のティアラ展

シルバーアクセサリーとジュエリーが好きなら行かねばなるまい、と思っていたティアラ展に行ってきました。 シルバーアクセサリーやジュエリーを作る時の参考になればいいかなぁという気持ちも多少あったんですが、 単純に「ジュエリーを楽しむ」という意識の方が強かったです。 今回の主目的は気分的なリフレッシュと、ブログの更新ネタという感じです。 こういう機会を生かさないとなかなかブログを更新できないし。

シルバーアクセサリーやジュエリー関係は「ネタ」自体が少ないんですよね。 いやいや、ネタが少ないことを言い訳にしてはいけない。ブロガーとして私が力不足だからネタを探しきれていないのです。 シルバーアクセサリーとかジュエリーの新作を紹介したり、プロモーション目的でブログを更新することも大事で、 それもネタではあるんですが。え?お前のブログ論はどうでもいいから、早くティアラ展の話題を始めろって? そうですね、ちょっと話の方向がズレてきたので戻しますか。

ティアラはレンタル用のジュエリーとしてブライダルで使われることが多いですね。 パールのジュエリーで有名なミキモトはダイヤや真珠をあしらったティアラを、 田中貴金属ジュエリーは時価3億円相当のダイヤモンドティアラを貸し出すサービスを行っています。 ティアラは他のジュエリーアイテムに比べて目にする機会が極端に少ないですから、今回のようなジュエリー展の開催は貴重です。 自分の記憶にしっかり焼き付けておかねば。そういえば、この間ジュエリースクールの同期と会った時にもティアラ展は話題に上ってたっけ。 シルバーアクセサリーやジュエリーに携わる人達の注目度はそれだけ高いということですな。

ジュエリーを見るならゆったりとした雰囲気がいいよな〜と思ってたので、平日に行ってきました。 テーマがジュエリー、しかもティアラということでやはり女性の割合が多かったです。 平日にも関わらず人は多かったけど、行く前から時間をかけて見ると決めてたので、それほどストレスは感じませんでした。 展示順に拘らず空いてるところから攻めればゆっくり見られたし、 小休止スペースに置いてあったティアラ展の図録見本も座ってじっくり読めたので、満足度は結構高かったです。

貴重なジュエリーばかりだったので警備員が頻繁に見回りしてました。 美術館って一般のジュエリーショップよりも防犯センサーの感度が敏感なのかな? 私がティアラを見てる途中にも、どこかで2回ほどアラームが鳴ってました。 恐らく、ティアラを見るのに夢中になってるうちに、誰かが展示ケースにぶつかったか当たったかしたんでしょうな。 人垣が出来てて「おしくらまんじゅう」状態になってるような展示ケースもあったし。

私が一番いいなぁと思ったのは、ダイヤと真珠をあしらったティアラ。 「〜女王が使ってたティアラ」とか「〜家に代々伝わるティアラで云々」みたいな由来や薀蓄っぽいことは記されてなかったけど、 私の中ではすごく光っていました。 小振りで控えめな見た目ながら、作りがしっかりしてそうなところにも魅かれました。 奥ゆかしくて繊細なんだけど内には確かな強さを秘めている、なんかそんな感じがグッときましたね。 私の心をワシ掴みにしたティアラです。たしかイギリス製と書いてあったかな。写真が無いのが残念なところ。 簡単なスケッチぐらいメモっておけばよかったな、絵はヘタクソだけどね。

このティアラを見てる時、私の前には一組の若いカップルとおばあさんが居たんですが、 そのカップルの男性の方とおばあさん(もちろんお互い面識無し)が、 「真珠はええなぁ、やっぱり日本人にはパールのジュエリーが似合うわ。」などと言って妙に意気投合してました。 これって、ジュエリーが持つ不変的な魅力を象徴するような出来事だと思いませんか? 本当に良いジュエリーというものは、いつ誰が見ても文句なしに良いんですよね。だからこそ現代まで残っているんだろうし。 この2人には、なんかそういう当たり前のことを改めて納得させられた気がします。

インパクトがあったのは、オークの葉のモチーフにトルコ石をびっしり敷き詰めた真っ青なティアラ。 オークの枝葉の間には可愛らしいドングリの実があしらわれているんですが、 全部真っ青なターコイズブルーなのでちょっと遠目から見ると何が何だか判別不能。 思わず「保護色かよっ!」とツッコミを入れたくなるようなティアラでした。 もう一つは珊瑚で作られたティアラ。こっちはオレンジ色で統一されてて、 「オンディーヌ(水の精)のティアラ」というタイトルがついてました。人魚にかぶせたら似合いそうなイメージのティアラです。

ゴージャスでカラフルだったのはデヴォンシャー・パリュール。 パリュールというのは、ティアラやネックレス、ブレスレットなどがセットになったジュエリーのことで、 統一された素材やデザインで作られているのが特徴です。 デヴォンシャー・パリュールは計7点のジュエリーセットになっていて、 ゴールドやエナメル、ダイヤ、カメオなどを惜しげもなく使った贅沢なイメージのジュエリーでした。 パリュールの展示は他にもあったような気がしますが、これは色彩が豊かだったので目立ってましたね。

ギロッシュエナメルを使ったファベルジェ製作のティアラや、 パーツがブローチやヘアピンとしても使えるようになっているティアラなんかもありました。 他にも色々なティアラがあったんですが、印象が強かったのは以上のような感じです。 展示ケースの前が常に混んでて、あんまりよく見られなかったティアラもあったし。

展示の後半(第二会場)になるほど時代は新しくなって、ティアラに使われる素材はダイヤとプラチナが主流になってきます。 ティアラのデザインも洗練されたものが多くなって、完成度と輝きは増していくんだけども、面白味には少し欠けるかな。 私は展示前半のような、個性的でユニークなティアラを見ている方が楽しいです。 でも、結婚式で使う時にどっちのティアラを選ぶかって言われると、 やっぱり見栄えがするダイヤとプラチナを使ったティアラを選ぶでしょうね。

ティアラだけでなく、エイグレットも少し展示されていました。 エイグレットは頭の脇やシニョンの前を飾るジュエリーで、羽根と共に着用されます。 イメージ的にはテレビとか映画で見るターバン飾りが近いかな。 シンドバッドとかアラジン、マハラジャあたりが着けてそうな感じのやつです。 ティアラ展で展示されていたエイグレットの中では、 ラリックが製作したギャラクシー・エイグレットが可愛かったです。

ジュエリー以外の展示も色々ありました。 カルティエやメレリオ・ディ・メレー、ショーメが描いたティアラのデザイン画とか、 ジュエリーを身に着けた女性達の肖像画と写真、それに貴族や王侯一族の家計図など。 カルティエが描いたティアラのデザイン画は製作用のメモみたいな感じのが多かったけど、 メレリオ・ディ・メレーとショーメのデザイン画は立体感を出す為にシェーディングやハイライトまで書き込まれてました。

出口近くには、ニッケルシルバー(銅と錫の合金)で作ったティアラの模型がズラッと展示してありました。 ティアラの実物を作る前の最終確認用らしいです。模型はなんかペーパークラフトみたいな質感でした。 ティアラ展の開催に合わせてミキモトが製作したティアラや、荒川静香選手に贈られたティアラなんかも公開されてました。

ミュージアムショップにはジュエリー関連の書籍や、ミニサイズのティアラが作れるビーズキットなどが売ってました。 ティアラのポストカードもあったんですが、 今回のティアラ展で私がベストだと思った「ダイヤと真珠のティアラ」はポストカードになってなかった…。 ティアラ展の図録にも興味あったんですが、分厚くて置き場所に困りそうだったから諦めました。 あのボリュームでこの値段ならお買い得かな?とは思ったものの、会場で見本を散々読んだのでまぁいいかと。

ティアラ展の全展示を納得いくまで見るというわけにはいきませんでしたが、いいリフレッシュになりました。 京都まで足を運んだ甲斐があったのでよかったです。

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