シルバーアクセサリーの燻し(古美仕上げ)

銀が硫黄成分などと結びついて黒く変色する硫化という作用を利用して、 シルバーアクセサリーを鏡面のような銀色ではなく敢えてマットな黒に仕上げる燻し(古美)仕上げという技法があります。 古美仕上げを使うと、新品でも使い込んで古びたようなアンティーク調の質感が表現できます。 燻しは、作成工程を全て終えてから行うとよいでしょう。 古美仕上げした部分に高温のガスバーナーの炎などをあてると消えてしまいます。

ムトウハップを使った古美仕上げ

まずはムトウハップを使って古美仕上げをしてみましょう。 ムトウハップはお風呂に入れる温泉の素で、薬局に売っています。

作ったシルバーアクセサリーを水かお湯で薄めたムトウハップにつけると、黒く変色して古美仕上げをすることができます。 お湯の温度が高い方が反応が早く進みます。色の変化を見ながら、少しづつ自分好みの燻し色にしましょう。 ムトウハップとお湯(水)の混ぜる割合を変えたりいろいろ試してみるとよいでしょう。

燻し(古美)液を使った燻し仕上げ

彫金道具店などではシルバーアクセサリー用の燻し液というものが売っていて、色々な種類があります。 古美液の種類によって色づき具合も少しづつ違うようなので、自分に合った燻し液を探すとよいでしょう。 古美液を使った燻し仕上げも、手順はムトウハップの場合とほぼ同じです。燻し液の説明書きをよく読んで行いましょう。

陰影をつける

凹凸のあるシルバーアクセサリーの古美仕上げは、 一度全体を燻してから表面をウィノールや磨き布で磨くと凹んだ部分だけが燻し仕上げになります。 また、ある一部分だけを古美仕上げにしたい場合は、燻し液を細い筆などにつけて燻し仕上げしたい箇所に塗るとよいでしょう。

古美仕上げをする際の注意とポイント

ムトウハップと古美液のどちらで燻した場合でも、 燻したばかりの状態でシルバーアクセサリーを水に晒してしまうと、仕上げをした部分の色が薄くなってしまう場合があります。 古美仕上げをした後に、ドライヤーの熱風を当てることで燻しの定着力をある程度強くできます。

古美仕上げにした場合の色の黒さというのは、 燻し液に含まれる成分や反応温度などによって少しづつ違ってきます。 真っ黒ではなく灰色っぽい仕上がりになることもあるので、 古美液の割合や温度などの条件を色々変えてみて、自分好みの黒さを追求してみて下さい。 一度だけでなく、何回か燻しを繰り返すことによって濃い黒色になる場合もあります。

ムトウハップや燻し液(古美液)には硫黄が多量に含まれているので、使用する場合は換気に気をつけて下さい。

<鏡面仕上げ
シルバーアクセサリーの黒変を銀色に戻す>

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