真珠・パールについて

フォーマルなジュエリーからカジュアルなシルバーアクセサリーまで、幅広く用いられている宝石の1つが真珠であり、 最も古いジュエリーの1つです。真珠には「てり」といわれる独特の輝きがあり、その神秘的な輝きは海外でも人気があります。

フォーマルなジュエリーや宝飾品には、ラウンドという真円のパールが使われることが多いですが、 シルバーアクセサリーのようなカジュアルなものにはバロック(変形)やドロップ(雫型)といった真珠が用いられることも多いです。

真珠、パールの生成

貝は外套膜という組織で貝殻を作っていて、貝殻というのは貝の内側から外に向かって作られています。 外套膜というのはホタテ貝でいう「ヒモ」の部分にあたります。 つまり貝の中に作られた貝殻=真珠というわけです。

何かの拍子で外套膜が切れて貝の体内に入った場合、そのまま外套膜は生き続けていて体内の養分で成長します。 ある程度成長すると貝が貝殻を作るのと同じように真珠層を形成します。 それがある程度大きくなって体内から取り出されたものが真珠なのです。 ですから真珠を人工的に作る場合も「核」と呼ばれるものを入れるだけではダメで、 外套膜と一緒に入れなければ真珠は出来ないのです。

真珠が丸いのは入れた「丸い核」に沿って外套膜が成長するから丸いわけで、 丸くなくていいのなら核は入れずに外套膜だけを入れればいいわけです。
真珠の形成と構造

真珠の色

真珠のあの複雑で微妙な色は干渉色、実体色、下地色という3つの色が組み合わさって作り出されています。

干渉色

真珠は炭酸カルシウムと間にあるタンパク質の薄い膜が何千と積み重なって出来ています。 構造的にはレンガ造りの壁のレンガとセメントのような関係です。 薄い膜が積み重なると光の干渉が起こります。 水溜り表面に浮かぶ油膜やシャボン玉表面、一部のコガネムシ・甲虫などの羽に見えるあのウネウネとした色も光の干渉現象に由来します。 この光の干渉に由来する色が干渉色です。

光の干渉:我々が普段目にする白色光というのはは色々な光が混じり合っている。 光は色によってそれぞれ波長が違っていて、薄膜などを通すと入る光と出る光の波の位相がズレて波同士が強めあったり弱めあったりすることで干渉が起きる。

実体色

炭酸カルシウム同士を繋ぐタンパク質にも極僅かですが色がついています。 それが何千と積み重なるとその色の影響も無視出来なくなるわけです。 このタンパク質に由来する色が実体色です。

下地色

真珠核と真珠層の間には有機質の層が出来る場合があります。それが外から透けて見える色が下地色です。

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